図面外注とは?日本制作と海外制作の違い・メリットを解説
施工図や設計図の作成に追われていませんか?
図面作成は時間も労力もかかる重要な業務ですが、社内リソースだけで対応するのが難しい現場も多いのが実情です。そこで注目されているのが「図面外注」という選択肢です。本記事では、図面外注の基本から日本制作・海外制作の違いまで、設備施工管理や設備設計士の方に役立つ情報をまとめました。
図面外注とは?
図面外注とは、建築・設備の設計図や施工図の作図作業を外部業者に委託することです。図面制作に必要な情報を提供すれば、依頼することが可能です。図面制作には経験と知識が必要となるため、教育に手が回らない会社では外注することが一般的になりつつあります。
外注先は主に以下の2つに分かれます。
日本国内の図面制作会社
海外の図面制作会社(オフショア外注)
日本制作と海外制作の違い
項目 | 日本制作 | 海外制作 |
品質 | 高品質・安定 | 長期的に利用すれば安定 |
価格 | 高価格 | 低価格 |
対応力 | 細かい指示不要 | 指示・管理が必要 |
納期 | 比較て早いが、断られることも | 繁忙期でも対応可能 |
人手不足 | 深刻な人材不足 | 日本就業経験がある人材が豊富 |
日本制作の特徴
日本国内の制作会社は品質が高く安心感がある反面、コストが高いのが課題です。近年は人手不足により、新規依頼を断られるケースも増えています。
海外制作の特徴
海外では中国、ベトナム、フィリピン、インドネシアなどで図面制作が行われています。
低コストで依頼でき、大量の図面制作にも対応可能です。
ただし、品質は必ずしも安定しているとは言えず、日本基準での作図には指示や管理が欠かせません。
大手ゼネコンや設備会社は、現地に自社CADセンターを設立して品質管理を行っていることもあります。
外注できる図面の種類
図面外注といっても、依頼できる業務範囲は多岐にわたります。
トレース図(既存図面のなぞり・データ化)
簡易的な図面(設備レイアウト図など)
実施設計図面(設計詳細図)
施工図(収まり検討を含む難易度の高い図面)
最近では、実施設計図や施工図など高難度の図面も海外で制作されることが増えてきています。
図面外注の活用は当たり前の時代へ
設備設計や施工管理の業務負荷を減らすためには、図面外注を上手に活用することが重要です。
「日本制作の安心感」「海外制作のコストメリット」、それぞれの特徴を理解した上で、自社の状況に合った外注先を選びましょう。
ベトナム図面制作の導入を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。日本基準での設備施工図・収まり図制作をサポートいたします。